In the Rain

オランダ交換留学記。兼、旅行情報まとめ。

就活・エントリーシート注意点まとめ

最近ESの添削などを頼まれることが多いので、自分のためにまとめ。 

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はじめに:質問に答える

大前提として、きちんとESの質問に答えているだろうか。1文目で言いたいことが伝わるESは読み手の理解がしやすい。

聞かれたことに明確に回答を用意しよう。

 

論理的で一貫した、わかりやすい文章になっているか

順序正しく(わかりやすく)書く

時系列で書くのが分かりやすいと思う。

  1. 主題
  2. 背景・状況・計画
  3. 困難
  4. 解決策・工夫点
  5. 結果・成果
  6. 学び

+どういう想いでそれぞれの段階にいたのか

 

書き方の順序はこれだけとは限らないし、文字数が少ない場合ははしょる必要もあるが、基本形はこれ。

 

文章は論理的につながっているか

例えば時系列で文章を書いている時に、~だったので、~をすることにした、というような文章の~が長くなると、繋がりが見えづらくなる。結果、流れでつながっていないことも増える。

ESを書き始めてしまう前に、ノート等に出来事や思ったこと、環境などを単語と矢印で整理して、それから文章を書き始めると、流れがつかみやすくなり、読む側もわかりやすくなる。面接で質問された時にも答えやすい。

接続詞に注意することが最も簡単な添削方法。

 

 

言葉の定義は明確か

「グローバル」だったり、「成長」だったり、耳障りのよい、使いやすい言葉を多用してはいないだろうか。言葉を使うこと自体はいいが、自分にとって正確にどのような意味を持つのか、きちんと考えておくこと。

例えば、「グローバル」でも、日本にいて海外と関わりのある仕事なのか、実際に海外に自分がいくのかという大きな違いがあるし、企業によっては英語の話せる人財を「グローバル人財」と言ったりもするので、注意が必要。

 

よく混同しているように思うのは、「問題」と「課題」。例えばこちらのHPが参考になると思う。

「問題」: 発生している状況を示す。組織にネガティブな影響を及ぼすもの。

「課題」:組織目標を達成するためにこれから成すべきこと。ポジティブに表現される。

 

つまり、「問題」があって、それに対する解決策が「課題」と言い換えることもできそうです。

具体的には「お店に来店する客が少ない」というのが「問題」だとすると、「課題」は「ダイレクトメールを出す」「新聞にチラシを入れる」ということになるのだと思います。

「問題」と「課題」の違いについて | 日本語校正サポート

 

ESでは「問題」や「課題」といったワードが設問にもよく出てくるので、注意すべき。

コンサルでは当たり前だけれど、他の業界ではそこまで求められていない気もしなくはないが、できているに越したことはないと思う。

 

内容は詰まっているか

できるだけ(限度はあるけど)ひらがなは減らし、漢字で書くことで、より多くの情報量を同じ文字数に詰め込む。もちろん、読みやすさを損なうことがないように。

 

内容の吟味

 

会社の戦略と自分の方向性は合致しているか

それほどグローバルさを押していない会社でグローバルに活躍したいと言うなど、会社の戦略と自分のやりたいことが不一致であることは避けた方が良い。というより、そもそもそんな会社は受けないほうが良い。自分のしたいことはできない。

これらの条件については、IRの資料から得た定量的な情報(Ex.海外売上高や海外勤務者数)や、OB訪問で得た定性的な情報を参考にすること。人事の言うことを鵜呑みにしてはいけない。

 

自分らしさが伝わる文章か

所詮は大学生、エピソード自体はどうしても似たようなものになりがちではあるが、どのような想いをもって取り組んだのか、など想いの部分ではオリジナリティを出すことが出来るはず。

 

自分の強みを示すことの出来るエピソードか

基本的に企業は、学生時代頑張ったこと(直近のエピソード)+性格や価値観(よく自己分析で考えること)を通じ、学生の優秀さや企業とのマッチングを図っていると考えられる。学生時代頑張ったことについては再現性を重視すること(後述)。正確や価値観については、他の設問や面接対策との一貫性を大切にすること。面接では適性検査(性格)の結果を面接官が持っていることが多いので、あまりにもずれていると問題。

 

解決策・工夫点では納得できる考え方が示されているか

再現性があることを示すために、解決策・工夫点には理由をきちんと書く。同じような状況におかれても突破できるだろうと考えさせるような話が出来るように、

  • なぜその方法だったのか
  • なぜ他ではなかったのか
  • どうしてそのような考え方をしたのか
  • 今もう一度同じ状況であればどうするか

などを考えておくと良い。思考プロセスを抽象化し、明確にしておこう。

 

誰かに見てもらう

ご両親でも友達でも、OBOGさんでもよいから、他の人に読んでもらう。自分の癖などで読みづらいことも多いので、それを参考にしつつ校正する。

色々な人に聞きすぎると何がいいか分からなくなることもある。人の指摘は参考にしても鵜呑みにはしないようにしよう。

一回目に読んでもらったときに、内容がすっと理解できる文章になっていると良い。

 

まとめ

こんなことを考えながらESを書いていると、わからない・知らないことはいくらでも出てくるはず。それを人事への質問・OB訪問・面接の逆質問等で解消していくことが大事だと思います。

自分のための備忘録ですが、もし何かのお役にたてたら幸いです。