オランダといえば麻薬と売春。そんなことを言われるくらいに有名で、質問されることも多いオランダの麻薬事情。そもそも合法?日本人が使用したら違法・犯罪?実際に現地で感じたことも含め、留学中調べたことをまとめておきたいと思います。
そもそもオランダでは合法なのか
オランダって麻薬が合法なんでしょ?というのがよく言われることで、実際に合法な麻薬(薬物)もあるのですが、勘違いしてはいけないのが、すべてが合法なわけではないということです。
オランダでは薬物は主にハードドラッグとソフトドラッグの二つに大別されています。ハードドラッグは日本でよく「麻薬」として取り上げられるもの。覚せい剤やヘロイン、コカインなどがあげられます。肉体的・精神的中毒性が高いものだそうです。一方ソフトドラッグは、大麻製品(マリファナ・ハシシなど)やマジックマッシュルームなどが該当します。
オランダにはCoffee Shopというものがありまして、大麻製品等の販売場所となっています。
旅行をしようと思った人であれば間違いなく知っていると思いますが、オランダではCafeとCoffee Shopは別物なので注意。Coffee Shopの中、もしくはプライベートな空間(家など)でなければマリファナは吸ってはいけないはずなのですが、そのへんを歩きながら吸っている人が多数。数日オランダにいるとすぐににおいで分かるようになります。
以下はオランダで合法であるソフトドラッグ、特に大麻製品についてです。
日本人も合法なのか
結論から言うと、違法です。
どうして違法になるのかを見ていきましょう。まず、日本国内について、大麻取締法によれば、
第二十四条の二
1.大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、五年以下の懲役に処する。
2.営利の目的で前項の罪を犯した者は、七年以下の懲役に処し、又は情状により7年以下の懲役及び二百万円以下の罰金に処する。
3.前二項の未遂罪は、罰する。
(大麻取締法より)
また、
第二十四条の四
第二十四条第一項又は第二項の罪を犯す目的でその予備をした者は、三年以下の懲役に処する。
(大麻取締法より)
とあります。ご存知の通り、明らかに犯罪です。
そして重要なのがこの部分。
第二十八条の八
二十四条、第二十四条の二、第二十四条の四、第二十四条の六及び前条の罪は、刑法第二条の例に従う。
(大麻取締法より)
この刑法二条が何なのかというと、
第二条 この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯したすべての者に適用する。
(刑法より)
ということで、上に挙げているような犯罪、大麻の所持は国外であっても犯罪であるということです。当局に証拠を押さえられてしまうとお縄ということになります。時々マリファナを吸ったことを自慢している人がいますが、本当に恥ずかしいのでやめていただきたいです。
オランダ以外では違法?
(https://en.wikipedia.org/wiki/Legality_of_cannabis_by_country#/media/File:Cannabis_legality.PNGより)
オランダ以外でも大麻が合法な国は意外とたくさんあります。ポルトガルやチェコ、アメリカのワシントン州やコロラド州が有名でしょうか。そういえばポルトガルを旅行したときに、あんちゃんマリファナ吸うかい?って何度も声をかけられた気がします。
ちなみにヨーロッパで消費されている大麻の多くがモロッコ産だそうで、モロッコでもよく声をかけられました(モロッコ自体では違法だが、外貨獲得・経済のため黙認状態らしい)。最初は何を言ってるのか分からなかったのですが、大麻を売ってるおじさん、「はっぱ?はっぱ?」と言ってました。一体どうやってそんな日本語覚えたのやら…。
まとめ
たとえ海外の大麻が国でも、日本人が大麻を所持していたら犯罪。これが結論です。日本の警察が見つけることができないので捕まることはまずないのではないかと思いますが、違法であり、犯罪であることには違いありません。ご注意ください。
大麻の種類等については以下の記事で。
参考
法令データ提供システム|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
勘違いしてる人多数? 大麻を海外で吸っても普通に犯罪になる | シェアしたくなる法律相談所
日本国籍の人がオランダで大麻を吸ったら捕まりますか? - 大麻取締法第24条... - Yahoo!知恵袋
オランダだけじゃない。マリファナがOKになった国とその理由 - NAVER まとめ
大麻(マリファナ)を楽しむ旅、合法で楽しめる国。入手方法など | 世界一周人
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