オランダの滞在許可証、Residence Permit取得に関する記事になります。
情報は2015年8月のものですので、参考程度に読んでいただければと思います。
Residence Permitとは
オランダはEU加盟国であり、シェンゲン協定を結んでいる国ですので、90日以内の滞在であれば、VISAの取得等をする必要はありません。
略称がややこしいのですが、
REF: Residence Permit (Long Stay)
MVV, Type D Visa: Temporary Stay (Visa)
IND: Immigration and Naturalisation Service、移民局
という認識をしていれば大丈夫です。繰り返しになりますが、日本国籍であればMVVの取得は必要ありません。
90日を超える滞在となるときに必要となるのがResidence Permitで、オランダでの身分証ともなります。学生証は受け付けてくれないところが意外と多いので、身分証としてこれを持ち歩くこととなります。イギリスで言うところのBRPと同じです。サイズは免許証など普通のカードと同じなので、僕はいつもサイフに入れて持ち歩いていました。
Residence Permit取得の流れ
学生で留学する場合には、手続きのほとんどを派遣先大学がやってくれるので、それほど大変なことはありません。ただ、もちろんすべて英語での手続きとなるので、精神的にかなり疲れるかと思います。
先方へのメールも3日以内に返ってくるか怪しいので、はやめはやめの手続きをすることをお勧めします。同時に家を探したりもすると思うので、いろいろなことを考えなくてはならないかと思います。心の余裕が大事です。
全体の流れとしては、
- 日本で留学先大学から要求された書類を提出
- オランダに入国
- Residence Permit取得手続きをIND(移民局)でする
- (市役所に登録)
となります。
日本で済ませるべきこと
大学からの指示に従うといえばそれまでなのですが、僕が留学していたErasmus University Rotterdam (エラスムス大学)では、主に
- Residence Permit取得料の送金
- 書類記入・郵送
の二つでした。
送金
€307 (Immigration Fee) + €875*滞在月数 の送金がエラスムス大学では必要でした。Immigration Fee以外は、現地でオランダの口座を開いたあとにそこにリファンドしてもらえます。
送金には手数料がとられることがほとんどですので、少し多めの金額を送金することをお勧めします。
また、Refundは9月15日から手続き”開始”だったので、当面のお金は準備していく必要があります。オランダの銀行やカード事情についてはまた別記事で。
書類
必要となった書類は、
- Residence Permit Statement
- IND Antecedent's Certificate
- IND Declaration of Intent to Undergo a Tuberculosis Test
- Passport Copy
の4点でした。これらをEMSで大学宛に郵送しました。
留学でよく登場するTuberculosis Test(結核検診)ですが、日本人の場合は基本的に必要ありません。
アポスティーユ付き戸籍謄本については別記事にて説明します。なくてもなんとかなりますが、もちろんあるに越したことはありません。こちらから。
書類手続き全般についてですが、出来る限りコピーもしくはスキャンしてデータをとっておきましょう。
オランダ到着後
オランダに到着をしたらすぐに滞在許可証がもらえるかと思えば、そういう訳ではありません。INDに行き、手続きを行う必要があります。所在地、営業時間等は以下のリンクから。
Addresses | Immigration and Naturalisation Service
INDに行くと、整理券を受け取った後個室に呼ばれ、指紋採取と滞在許可証にのる写真の撮影を行います。パスポートが必要となりますので必ず持っていきましょう。また、INDは開いている時間が短いので気を付けましょう。
手続きが終わると、5日程度で連絡がいくから待っていてくれと言われます。僕の場合は5日でしたが、大学からのメールでは4~6週程度となっていたので、早めの申請をお勧めします。
INDから滞在許可証ができたという連絡を受けたら、受け取りにもう一度オフィスへ行きます。大学からきていたメールにV-numberというのが記載されており、それをINDに伝える必要がありました。ブースに案内されて、カードを受け取って終了です。
はやめはやめに手続きを行い、分からないことはメールで質問しましょう。オランダは他の国に比べれば(話を聞く限りでは)、丁寧な対応をしてくれる印象があります。
参考:
オランダ記事まとめはこちらから